スマート農業

KSASによる営農管理の効率化

出典:https://www.kubota.co.jp/news/2015/15-39j.html

私たちは、クボタ社が提供するクラウド型営農管理システム(KSAS)を導入し、日々の農業経営をより効率的かつスマートに行っています。パソコンやスマートフォンから、畑ごとの詳細な情報や日々の作業内容を簡単に記録・管理でき、事務作業の時間を大幅に削減し、本業である農作業に集中できる環境を整えています。

データ活用による高品質生産

コンバインとKSASを連携させることで、収穫量や食味といった重要なデータをリアルタイムで「見える化」しています。今年の収穫結果をすぐに把握し、来年の作付け計画や品種選定に活かすことで、より高品質な農作物の安定的な生産を目指しています。各自のスマートフォンに専用アプリを導入しているため、農作業中でもその場で簡単に作業記録ができ、記録漏れを防ぎ、いつでもすぐに必要な情報を確認できるため、チーム内での情報共有もスムーズに行えます。これにより、農作業全体の効率が格段に向上しました。

マルチコプターによる農薬散布の革新

令和5年度より農薬散布用マルチコプター「エアロスプレーヤーAS10Ⅱ」を導入しました。この先進的な技術を導入することで、広大な圃場も短時間で効率的にカバーできます。GPSと連携した自動飛行機能や、散布経路を事前にプログラミングする機能により、オペレーターの負担を軽減し、より正確で均一な散布を実現します。特定の区画や病害虫が発生している箇所にはピンポイントで農薬を散布できるため、無駄な農薬使用を抑え、環境への負荷を低減します。地上散布機に比べて低い高度で散布できるため、風による農薬の飛散(ドリフト)も抑えられます。

アイガモロボットによる環境負荷低減

東北大学と共同で「アイガモロボット」の実証実験にも取り組んでいます。これは、有機栽培の圃場に水田用の自動抑草ロボットを導入し、水田の厄介な雑草問題に画期的な解決策を模索するものです。ロボットが水田内を縦横無尽に動き回り、搭載されたスクリューやブラシ型パドルで水底の泥をかき混ぜることで水が濁り、太陽の光が水中に届きにくくなり、雑草の成長を抑制します。これにより、除草剤の削減や無農薬栽培の実現、作業の省力化、環境負荷の低減など、多くのメリットが得られています。

両正条田植え機による有機栽培の推進

「両正条田植え機」の実証実験にも参加し、水稲の苗を「碁盤の目」のように整然と植え付けることで、機械除草の効率化を図り、有機栽培の普及に貢献しています。AIと精密制御技術を活用し、持続可能な稲作の未来を拓くための取り組みを続けています。

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